不帰ノ嶮 一、二峰間ルンゼ


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晴天3日目の日曜日、スキーガイドの仕事が入らなかったのをいいことに久しぶりに不帰の稜線へ。

快晴微風の八方尾根は、3日目の晴れとあって不帰を目指すスキーヤーこそ少なかったが、唐松岳登山の人で賑わっていた。

アイゼンでよく踏まれた雪はシールの食いつきも良く、唐松山荘までクトーも使わずスキーを履いたまま行くことができた。

寝坊して9時過ぎくらいに名木山のリフトに乗ったが、このおかげでだいぶ時間短縮になった。

せっかくここまできたので、山頂まで無理やりスキーを履いたまま下って登ったw。あんまり価値はないけど、達成感は少しあったw。山頂12時。

先行のスキーヤーが一人だけいて、Dルンゼを滑るようだった。こう見るとDルンゼってすごくでかい。

そして今日の目的は不帰二峰の縦走。唐松岳から二峰北峰までしか行ったことがなかった。白馬にいながら実は歩いたことのなかった稜線を歩いてみたかったというわけだった。

 

三峰A,B,C尾根を横から。

X状ルンゼの入り口。シーズン始めの、風の少ない大量降雪のせいか、だいぶ悪相。先日、大遠見の尾根をスキーで下っている時に、巨大な雪庇を落として少し懲りているので近づかない。

そしてここからが、まだ歩いたことのないエリア。

北峰直下の鎖場に懸垂用ロープをセットして下り始める。今回使ってみたかったギアをいくつか持っていっていたので、使ってみる。そして少し楽しくなってくる。

ルートファインディングが意外に難しく、懸垂とクライムダウンを交えながら慎重に下っていく。単独なのもあって何箇所か悪いところがあって、軽量のアックスがもう一本あっても良かったかなとも思った。

自分のハーケンは使わなかったが、懸垂支点の緩んだ残置ハーケンをハンマーで打ち増した。アッズじゃなくハンマーの方を持って行っていて良かった。

下ってきた壁。左上の白い凹角から下る。

北峰の下りだけでだいぶ時間を使ったが、なんとか一、二峰間のコルへたどり着く。劔岳が綺麗。

北方稜線、大窓、白ハゲ、赤ハゲ、赤谷山、別山、真砂岳、立山、黒部別山、毛勝三山、餓鬼山がよく見える。(間違ってたら教えてくださいw)

昨日登った高妻乙妻も良く見える。

そして滑る。

すでにフラットライト気味だったが、ルンゼは広くて斜度ももちろん二峰ほどではなく、パウダーだったら豪快にターン刻めそうないい斜面だった。今回は昇温と日射でクラストが多かったので、二峰側の雪の柔らかいところを探して滑った。

 

途中、舎川さんと廣田勇介さんが滑ったという二峰甲南ルンゼが目を引く。

やっと滑り慣れた唐松沢まで降りてきて、安堵を感じる。振り返ると三角形岩壁の迫力がすごい。

そこから二股まで誰もいない静かな山を満喫して下山。

 

ロクスノにあるように、アプローチが遠くお買い損な不遇のルート。

最初は不帰沢を詰めようかとも思ったが、日射昇温で天狗方面からの雪崩も嫌だし稜線アプローチにした。でもなかなかアルパイン要素が強く、これはこれで楽しめた気がする。